男性ホルモンによる薄毛のメカニズム

男性ホルモンによる薄毛は大変強力なもので、また男性に最も多い症状です。そのメカニズムを知り、予防・改善に役立てましょう。

男性ホルモンとは?

男性ホルモン(=アンドロゲン。アンドロゲンの代表的なものがテストステロン)は、男性らしさを作るもので胸毛やひげといった体毛は成長させますが、頭髪だけは抑制し薄毛や脱毛を促進させます。20歳以下の男性に薄毛や脱毛が少ないのは、まだ性腺ホルモンの分泌が確立されていないからです。最近、20歳以下の方にも薄毛や脱毛で悩む方が増えているようですが、これは若い世代にもストレス等社会的要因などからホルモンバランスの崩れが起こっていることが原因の一つとして考えられます。早い方では、17〜18歳頃から脱毛が始まることもあります。

症状は?

初期の脱毛症状は、太い毛髪がたくさん抜けます。脱毛が進行するとともに、短く細い軟毛が多くなり、さらにすすむと産毛が多くなります。

頭皮

脱毛のメカニズム

テストステロン 代表的な男性ホルモンのテストステロンが、5α-リダクターゼという還元酵素の作用で5倍もホルモン作用の強い5α-DHTに変換されると、毛乳頭内でATP(アデノシン3リン酸)の製造を邪魔します。ATPの製造が妨げられるとタンパク合成ができなくなり、毛母細胞の細胞分裂がとまってしまいます。そのため本来なら最低でも2年あるはずの毛髪の成長期が短くなったり、新毛の発毛や成長まで抑制し細くて弱々しい毛にしか育たなくなってしまいます。それもすぐに抜け落ち、ついには発毛する力さえなくなります。

さらに5α-DHTは皮脂腺の働きを活発にするため、皮脂の分泌が盛んになり還元酵素の5α-リダクターゼが増加し毛母細胞の活性化を抑制する反面で皮脂腺の働きがより活性化するという悪循環を生んでしまうのです。これが男性ホルモンと薄毛の関係です。

育毛剤の効果

男性ホルモンによる脱毛(男性型脱毛症)の一般的な治療としてみなさんがまず思いつくのが「育毛剤の使用」ではないでしょうか?各メーカーから様々な育毛剤が発売されていますが、どのような成分があるのか簡単にご紹介しましょう。
育毛剤の成分
  • 血管拡張作用(血行促進)
    ミノキシジル・ビタミンE・塩化カルプロニウムなど
  • 刺激による皮膚機能促進
    トウガラシチンキ・ニコチン酸メタルなど
  • 細胞賦活作用
    ヒノキチオール・セファランチン・パントテン酸カルシウムなど
  • エネルギーの供給
    ペンタデカン酸グリセリド・ATPなど

従来は、上記のようなエネルギー代謝促進や栄養補給、血行促進などの観点から研究されてきましたが最近では遺伝子レベルの研究が進められていて、「発毛シグナルを増幅する働き」や「脱毛シグナルを遮断する」「発毛環境を整える作用」を持つ成分としてサイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)というバイオテクノロジーを利用した成分を配合した製品も出てきています。また、5α-DHTの産出を抑える働きを持つプロペシアなど医薬品としての脱毛治療薬もあります。

何が自分に合うかを見極めることはもちろんですが、育毛剤の効果を最大に引き出すために最も大切なことは頭皮の環境を整えることです。まずはメディヘアで頭皮チェック!から始めてみませんか?